出席委員会 |
| 出席委員会 委員長 岩崎 重曉 会員 3/24 24 (0名MAKEUP) 24/38 63.16% 3/17 30 (0名MAKEUP) 30/38 78.94% 3/10 29 (0名MAKEUP) 29/38 76.32%
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卓 話 |
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- 「 最近の話題について 」
高橋 玲比古 日頃、私は普段あまり新聞や雑誌を読みませんが、出張の時は暇つぶしによく読みます。先日、伊丹空港で週刊誌を読んでいると村上春樹さんのイスラエル賞受賞の記事が載っていました。今のこの時期に授賞式に出席するということで大変注目を浴び、たびたびニュースでも取り上げられていました。大阪の市民団体出席を止めるように要請を受けていたようです。記事には氏のスピーチの全文が掲載されていました。さっそくお願いして、ラウンジでコピーさせてもらいました。
「壁と卵」と死の影と 村上春樹 2009年2月15日イスラエル・エルサレム市にて
私は今日、小説家として、つまり嘘を紡ぐ専門家として、エルサレムにやってきました。 嘘をつくのは小説家だけではありません。周知のとおり、政治家も嘘をつきますし、大統領、これは失敬ですが、外交官であれ軍人であれ、あらゆる場面で、ありとあらゆる嘘をつきます。中古車の販売員も、肉屋も、建設業者も。しかしながら小説家というのは、嘘をついても誰からも責められないという点で、他の職業とは違います。 実際のところ、その嘘が、よりおもしろく、より大掛かりで、より独創的に作られたものであればあるほど、世間からも批評家からも、より多くの賞賛を受けるのです(会場、笑い)。それはなぜか、という問いに対する私の答えを申しあげましょう。巧妙に嘘をつく、すなわち、それが真実だと思われるようなフィクションを創作することによって、小説家は真実を新たなかたちで世間に示し、照らし出すのです。ほとんどの場合、真実をありのままにとらえ、正確に描くということは実質的には不可能です。だがらこそ、我々小説家は、隠れている真実の尻尾をつかみ、それを作り話の設定に転換し、フィクションの形態に置き換えようとするのです。これを成し遂げるためには、まず、私たち自身の中で真実がどこにあるのか、それを明らかにしなければなりません。それはうまい嘘を作り上げるためになくてはならない大事な資質です。 私は今日、偽りを述べるつもりはありません。できるだけ正直に語りたいと思います。一年の間で、嘘をつかない日というのは数えるほどしかないのですが、たまたま今日はその数少ない機会のひとつですので、正直に話させてください(会場、笑い)。日本で非常に多くの方々から、エルサレム賞の授賞式にいくなと助言されました。行くなら著書の不買運動を行う、との警告を受けました。彼らが私にそのように行った理由というのはもちろん、ガザ地区で激しい戦闘が繰り広げられているからです。国連の報告によると、封鎖されたガザの街では1000人を超える人々が犠牲になっており、その多くが子どもや老人など、武装していない一般の市民です。受賞の知らせを聞いてから何度も、私は自分自身に問いました。 このような時期に文学賞を受賞するためにイスラエルを訪問することは正しい行為なのだろうか?私がイスラエルを訪問すると、衝突の片側だけを支持している、圧倒的な軍事力を使うことを選んだ国家を支援しているという印象を与えるのではないか?そしてもちろん、私の本が不買運動にあってしまってもいいのか、ということについても考えました。熟慮を重ねた末、最終的にはここに来るという決断を下しました。 その理由のひとつは、あまりにも多くの人が「行くな」と言ったからです。ほかの多くの小説家と同じで、人から言われたこととまったく逆のことをやりたくなるというところが、私にはあるのです(会場、笑い、拍手)小説家というのは特殊な人種で、自分の目で見ていないもの、自分の手で触れていないものについては、どれも信じることができない。だから今、私はこの場にいるのです。離れていようるするのではなく、ここに来ることを選びました。見ないようにするのではなく、自分の目で見ることを選びました。だんまりを決め込むより、ここで話すことを選びました。ですから、わたしのメッセージ・・・とても個人的なメッセージを述べさせてください。それは、わたしが小説を執筆しているときに、つねに念頭に置いていることです。私は執筆しているとき、紙に言葉を書き、それを壁に貼り付けるようなつもりでいたことはありません。そうではなく、言葉を自分自身の壁に刻みつける行為なのです。つまり、こういうことです。ここに高くそびえる壁と、壁にぶつかると壊れてしまう卵があるとすると、私はいつでも卵の側に立つ。たとえどんなに壁が正しくて、卵が間違っているとしても。わたしはつねに、卵に寄り添います。なにが正しくて、なにが間違っているかについては、ほかの人が決めるでしょう。歴史が証明するのかもしれない。しかし、もし小説家がどんな理由であれ、壁の側に立った作品を世に送り出したら、その作品にはどんな価値があるのでしょうか?壁と卵という比喩が意味するところは、場合によっては、とても単純で明白です。爆弾だとか、戦車だとか、ロケットだとか、白リン弾というものが、高くて固い壁だとしたら、卵というのは、そうしたものによって潰されてしまう、武器を持たない一般市民です。これは比喩の持つ意味のひとつです。真実ではありますが、しかしこれがすべてではありません。もっと深い意味があるのです。こういうふうに、考えてみてください。私たちは、一人ひとりが個性を持ち、脆い殻に覆われたかけがえのない魂なのです。誰だってそうなのです。そして、程度の差こそあれ、誰でも高くて固い壁と闘っている。システムという名をもつ壁と。システムとは、本来は私たちを守るために存在するものですが、時には勝手に暴走し、私たちに他者を冷酷に、より効率よくそしてシステマチックに殺すように仕向けるのです。小説家が描き続けることに、ただ一つの正しい理由があるとすれば、それは個の尊厳を掬い上げ、その生に光を当てることです。物語を作る目的は、私たちの生命を守るために警告を発し、システムが私たちの精神をもつれさせ、卑しめることを防ぐことなのです。一人ひとりの精神が持つ個性を書くことによって、明らかにしようと試み続けることこそが小説家の仕事だと、私は心から信じているのです。だからこそ、真剣にフィクションを作っているのです。今日、私がみなさんに伝えたいことは一つです。それは、私たちの誰もが、国籍や人種や宗教の違いを超えて、人間であるということです。固い壁、すなわちシステムというものに直面している、脆い卵だということです。どう見たって、私たちには勝ち目はありません。壁はあまりにも高く、強く、そして冷たい。私たちに勝てる見込みがあるとすれば、互いの個性を、つまり自分自身も他者も互いにたったひとりのかけがえのない精神を持つものであると認め合い、互いの心を結べば温かさを得られると信じることによってのみ、それは可能となるのです。このことを少し立ち止まって考えてみてください。私たち一人ひとりに、しっかりと存在する精神が宿っているのです。そのようなものは、システムにはありません。私たちはシステムに搾取されてはいけません。システムを勝手に暴走させてはいけません。システムが私たちを作ったのではありません。私たちがシステムを作ったのです。私が伝えたかったのは以上です。(訳:原賀真紀子、週刊朝日3月6日号) 演説終了後、ペレス大統領を含め出席者全員が総立ちとなり、賞賛の拍手が鳴りやまなかったそうです。このようなすばらしい演説も日本のマスコミの手にかかると『村上春樹、イスラエル政府を批判』との見出しになります。氏のマスコミ嫌いも頷けました。
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委員会報告 |
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その他報告 |
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同好会報告 |
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- ワイン同好会
世話人 角田 光隆 会員 先日のワイン同好会には16名の方が参加して頂きありがとうございました。お陰さまで大いに盛り上がり、楽しい一時を過ごすことができました。次回の案内ですが、志磨会員のビルの一室で、ケータリングを頼み、高価なワインを楽しもうと計画しています。1〜2ヶ月後に行います。詳細が分かり次第案内をいたします。お楽しみに!
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ニコニコ箱の報告 |
| 副SAA 真野 博 会員 橋(玲)さん 本日卓話です。よろしくお願い申し上げます。 宇尾 さん WBC侍JAPAN優勝を祝して!! 吉井 さん 紀伊國谷さん 先日はありがとうございました。 河村 さん 先日のワイン同好会参加のみな様、お疲れ様でした。 WBC日本優勝おめでとう! 角田 さん ワイン同好会 多数の参加有難うございました。 岩崎 さん 橋本先生 先週はお世話をおかけしありがとうございました。 大田 さん 来週例会 3/31は出張の為欠席致します。
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| 『友』インターネット速報 2009年3月24日 NO.374 「会員アクセス」を利用できる役職が加わる クラブ会計とロータリー財団委員会委員長は、オンライン財団寄付報告書をすべて「会員アクセス」から閲覧できるようになりました。また、クラブ会長とクラブ幹事は、「会員アクセス」にクラブ会計とロータリー財団委員会委員長を登録することができます。さらに、大口寄付アドバイザー、年次寄付アドバイザー、ゾーン・チャレンジ・コーディネーターも財団の寄付報告書を閲覧できます。これらの報告書には、各地区および各クラブの年次プログラム基金と恒久基金への寄付、ならびに使途指定寄付の情報が含まれ、月の合計額、年度累計額、前年度の合計額が掲載されています。 このほか「会員アクセス」では、各会員の累積寄付額(認証ポイントを含む)やクラブの加盟日からの累計寄付額などが記載されたクラブ寄付認証概要、各地区のDDF(地区財団活動資金)の詳細が記載されたシェア報告書、ポリオ撲滅のための年度募金目標に向けたクラブの進ちょくが記載されたポリオ・チャレンジ報告書を閲覧できます。 「会員アクセス」は国際ロータリー(RI)日本語ホームページ https://www.rotary.org/ja/selfservice/Pages/login.aspx 地区別の財団寄付についての基本情報は、RIホームページ(英語) https://www.rotary.org からご覧ください。
『ロータリージャパン』ホームページ情報 『ロータリーの友』4月号の要旨を、27日に掲載する予定です。雑誌月間にちなみ、『ロータリーの友』に関する座談会などを特集として掲載しています。『ロータリージャパン』日本語ホームページ http://www.rotary.or.jp/contents.html から入り、画面中段にある「ロータリーの友4月号」をクリックしてご覧ください。 また、次年度(2009−10年度)の表紙を飾るロータリアンの写真を募集しています。募集要領は上記ホームページの「ロータリーの友事務所からのお知らせ」をご覧ください。『友』誌2009年1月号縦組みP28、2月号縦組みP6にも掲載しています。
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今後の卓話予定 |
| 3月 3/31 第790回 「 不況です。会社が危ない! 」当番 志磨 憲一郎 会員 -MENU- ブッフェ
4月 4/ 7 第791回 「 雑誌月間に因んで 」 スピーカー 望月 健二朗 会員 当 番 雑誌会報HP委員会 -MENU-<ミリオンダラーミールズ>野菜のポタージュ、スズキのポワレほか 4/14 第793回 「 ピアノ職人 」 スピーカー ピアニスト きむら たくや 氏 当 番 橋 邦雄 会員 -MENU- 五目入捲揚、牛モモ肉とナスのしょうゆ煮、芝海老辛炒 ほか 4/21 第792回 「 未 定 」 当番 佐々木 仁朗 会員 4/28 休 会
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本日のロータリーソング・BGM |
| 3/31 ロータリーソング 「 荒城の月 」 BGM 「 Tennessee Waltz 」 「 Lullaby 」 「 For All We Know 」
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