会長報告
髙橋 邦雄 会長
本日は、石丸ガバナー公式訪問の日です。石丸ガバナー、どうぞよろしくお願い申し上げます。また随行の松田様、お忙しい中、ありがとうございます。先程は1時間ばかり別室にて、私と幹事の岩崎さんと共に、神戸中クラブの実情や運営方針について、懇談していただきました。重点的には、「楽しく有意義な例会の運営、そして会員増強をよろしくお願いしたい。」とのご指導をいただきました。
さて先日8月11日(土)に、ここオークラホテルで、ほろにが会がございました。150名近い出席者で大盛況でございました。当クラブからは6名の出席でした。出席の皆様、ありがとうございました。次回はもっと多数の参加ができますよう、よろしくお願い致します。
ところで私事ですが、その時、ほろにが会の会場で、ある知人に声をかけられました。「3ヶ月前にロータリーに入会しました。今後ともよろしくお願いします。」との挨拶でした。私としては、ロータリークラブに入られたのは良かったのですが、神戸中クラブにお誘いできなかったことが悔やまれました。このところ、2~3の会合でお会いして、何度か言葉を交わして親しくさせていただいておりましただけに残念に思いました。
普段から会員増強という意識を持ち続け、実行することが大事であります。ポジティブに考えますと、周りを見れば入っていただきたい人は、必ずいます。
会員増強運動も一人が一人の入会希望者候補を出せば37名です。大リーグのイチローの打率なら3割で11人~12人です。阪神の打率でも2割なら7人~8人です。1割の打率でも3人~4人できます。
RIが奨励する3%の純増は楽にクリアできます。運営方針の楽しく価値ある例会も、会員増強できればそれだけで、大勢で楽しく、また新しい情報交換ができます。皆ができる身近な奉仕も、4年前に米田会員が入会され、桂木小学校とメリマック小学校の交流支援ができましたように、確実に広がっていきます。会員増強で予算面でも少し余裕ができます。
全員一丸となって、会員増強を最重点として、取り組んでまいりますので、よろしくお願い致します。
卓話

RID2680地区 石丸 鐵太郎 ガバナー 公式訪問挨拶
毎日暑い日が続いております。
先ず、ご報告申し上げます。2680地区の伊丹RCの杉本会員のお嬢様がロンドンオリンピックの女子柔道で銀メダルを獲得されました。誠にお目出度いことでございます。
神戸中は、私の事務所の奥村がガバナーの時に設立されたクラブであり、多くの、友人がメンバーでいらっしゃいますので、非常に親しみを感じます。
神戸中RCの設立は、1992年、平成4年、「今まで生きてきた中で一番幸せです」と岩崎恭子に言わせたバルセロナオリンピックの時、毛利さんが日本人で初めて宇宙に出て、地球に国境は見えませんでしたと言った年です。
地区6番目に若いクラブ、現在会員数は37人,RI財団寄付の累計額も14万ドルになろうとしています。ありがとうございます。若いけれども元気のあるクラブとして高く評価しております。
通常でしたらここで、地区へ出ている方にお礼を言うのですが、残念ながらいらっしゃいません。是非地区に出てきて頂きたいと思います。
綿密な公式訪問報告書を作成され、じっくり読ませて頂き、先ほど無事、会長幹事会を終了させて頂きました。
本年度は、「ロータリー活動でより上質の人生を」のテーマのもと、身近にできる奉仕をしようと髙橋会長・岩崎幹事のコンビで、若い神戸中ロータリークラブを、引っ張っていくとのとこと、さらなる発展を祈念申し上げます。
本年は天文ショーの当たり年でした。5月21日に金環日食があり、6月6日にブラックドロップがありました。感慨が深かったのは、ブラックドロップの方でした。金環日食のように、金星が太陽を覆うのかと想像していたのですが、巨大な太陽の表面にほんの一滴にしか見えなかったと言うことです。まさにドロップ、しずくです。金星は、地球とほぼ同じ大きさですから、地球は小さいのだなと実感したのです。太陽と比べると芥子粒みたいで、一捻りで地球全部が無くなってしまうなと。地球は一つの運命共同体だ、こんな地球で争わなくとも良いではないかと実感致しました。
また、先日閏秒というのがありました。 2012年7月1日、日曜日ですが、午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」を挿入すると言うことです。本年度になってからのことですがから、これで久野PDGには勝った、私の方が在任期間が1秒長いと思ったのですが、よく考えると、今年は閏年で、1日長いと言うことでしたので、23時間59分59秒短いと言うことで負けていることがわかりました。残念です。
ところで、ガバナーは、公式訪問において、地区の各クラブの会員に対し、 RIのテーマを語り、ガバナーの活動方針を訴えると言うことが職務でございます。
職務でございますので、少々偉そうなことを話しますが、お許しを頂きたいとおもいます、
ご承知の通り,RIの会長は日本人の田中作次さんです。新潟の貧農の出、集団就職で上京、常に、奉仕の理想を追い求めて今日に至りました。そして、そのテーマは「 奉仕を通じて平和を」です。解りやすそうでよくわからない。私は、このように理解しました。「平和」も「奉仕」も田中会長は特定はしておりません。皆さんがそれぞれ、ある意味で勝手に、Peace と Serviceを理解したら良いのです。 むしろそれぞれが考えなければならないのです。そして、皆さんが考えた「平和」のために皆さんが考えた「奉仕」をするべきだと言っているのです。
私は「平和」とは、自分の心の喜び、穏やかさだと考えますし、「奉仕」とは大小を問わず、他人のためにする、犠牲だと考えています。犠牲だから損をします、しかし犠牲には代償があります。他人のために行動する、犠牲を払いますと、金銭的・肉体的・精神的に損はしますが、心には、喜びが生まれ、穏やかになる、という代償が得られます。他人のために犠牲を払って喜びを感じない人はいないでしょう。損したと感じている人は、まだその喜びに気づいていないだけなのです。
或いは損失の方の悲しみの方に軍配を上げているのでしょう。損失の悲しみと奉仕をしたことによる喜びを比較すると、奉仕による喜びは永続しますが、損失による悲しみは一時的、そして、奉仕による喜びは深く、損失による悲しみは浅いと考えています。そう考えなければならないのでしょう。
その喜びを感じようといつも葛藤しているのがロータリアンです。そして、払った犠牲が大きければ大きいほど、心にはより大きな喜びが生まれ、より静穏な気持ちとなるでしょう。
第二次世界大戦において、文人で唯一死刑に処せられた広田弘毅の妻は、自分がいては、心が迷うであろうと、夫の生に対しての未練を少しでも軽くしてあげたいという気持から、広田が処刑される前に自ら命を絶った。夫のために自分の命を犠牲にしたのです。その善し悪しは別にして、素晴らしい犠牲的精神であり「奉仕」であったのではないかと考えます。
そして、田中会長は、全ての生活行動において、最優先の価値判断基準を「奉仕」において行動するべきと言っております。そうすることによって、心穏やかに楽しく豊かな人生を過ごせると言うことです。それが豊かなレベル4の人生なのではないでしょうか。田中会長は皆様に豊かな人生を過ごして下さいと願っているのです。
ロータリアンは「奉仕の生活が第一」なのです。
世界中の人が、それぞれ奉仕の行動をし、豊かな人生を過ごせば、世界は平和になる。せめてロータリアンはそうしようよ、と言うのが田中会長が求めているものです。世界は平和のためにも、クラブで、平和に焦点をあてた企画を願っておられます。
また、来年 その動きを強めるため、5月17-18日、「ロータリー世界平和フォーラム広島」が「奉仕を通じて平和を」をテーマに開催されます。多数のご参加、特に青少年の参加を求めておりますのでよろしくお願い致します。
RIは2010年から2013年にかけての戦略計画で3つの重点項目を目標としています。世界の平和を希求する団体として大きく成長するためには、このプランの実行が必須です。
一つは、RIを構成する各クラブを強化しようと言うことです。簡単に言いますと、会員を増やそうと言うことです。何もRIの財政事情で言っているわけではないのです。一人でも、多くの人に「奉仕の理想」を理解して頂き、世界の平和に近づきたいからです。
人的団体は、会員が、増えない限り衰退する一途です。熱意を持って会員増強をお願い致します。地区でも松岡PDGの年度の4174人を最高に以後16年間減り続けています。これを何とかしなければなりません。
日本では6000人が入会しています。まだまだ入会希望者はいます。しかし、8000人が退会しています。差し引き2000人の減少です。8000人の内お亡くなりになったかたなどやむを得ないケースがあると思いますが、かなりの方はクラブがおもしろくないからとの理由で辞められていると思います。そうならないよう、まず、クラブを生き生きとさせて退会を防いで下さい。神戸中RCの場合は4人が退会し3人入会、1名減です。できれば退会を防いでほしかったと少し残念です。
そして、クラブに欠けている会員層を中心に新会員の勧誘をお願いします。職業分類をチェックして、新しい職業あるいは従来からあるけども欠けている職業に携わる人、いろんな職業の人がいるのがロータリーの一番の本質です。できるだけいろんな職業の人の入会をお願いします。
それから、平均年齢58,22歳、若い会員が沢山折られる証拠ですが、是非、若手の会員を獲得して下さい。30歳代の会員が折られると言うこと誠に結構でございます。
そして世の中の半分を占めている女性、このクラブでは言う必要がないと思いますが、女性を重点に勧誘をお願いします。数日前篠山RCへ行ったのですが、少年野球みれば判るとのことです。オリンピックを見ても解ると思います。
RIは3年間で10万人増員を数値目標としています。年3%ですから神戸中RCでは、1、11人となります。2人純増目標よろしくお願いします。是非大台の40名までお願いします。
二つめは、奉仕活動の増加です。奉仕活動はしたことがないという人はいるかもしれませんが、奉仕をすることに喜びを感じれない人はいないでしょう。大小を問わず是非お願いします。どんな些細な奉仕でもそれなりの意味があります。
RIの最大の奉仕活動はポリオの撲滅です。有名な野口英世博士は、熱帯地方の黄熱病の研究をしながら黄熱病で亡くなった。今から90年ほど前のことです。黄熱病ウイルスに負けたのです。人類はとても、ウイルスに太刀打ちできなかった。しかし、人類は、1980年、初めてウイルスに勝ったのです。天然痘ウイルスを退治したのです。二番目に人類が撲滅しようとしているウイルスがポリオです。ロータリーがフィリピン等で先鞭を付けていたワクチンの投与事業にWHOが参加してきたのです。以来30年、いっしょに活動して、ほとんどの国で、ポリオが無くなりました。この1年間12億人もの人口のインドでポリオが発生しませんでした、そして現在は3カ国600例ほどです。ポリオ撲滅はまさに世紀の大事業なのです。幼児の命や傷害を守る崇高な事業なのです。 このような崇高な奉仕活動に我々が関われることに誇りに思います。ポリオが撲滅した暁にはロータリーにはノーベル賞が与えられるでしょう。日本にポリオが無いからと言って、かまけないで下さい。世界の平和のために何とかしましょう。
三つ目は、公共イメージの向上です。密かに、奉仕をしても、その効果は大きくならないでしょう。拡がりも見せないでしょう。ですから、ロータリーの素晴らしい奉仕活動を世の人に知ってもらう必要があります。 皆さんも、何かの奉仕活動をする場合、広報と言うことも常に念頭に考えて下さい。ロータリーが携わる「良いこと」が大きく広がることがあります。去年は三宮のコンコースに久野PDGの大きな顔が人目を引きました。今年は、新幹線内の雑誌であるウエッジ8月号にロータリーの記事を掲載してもらいました。ポリオ犬のモリゾウが大きな顔で掲載されています。新幹線にご乗車の際はご一読下さい。
財団への寄付、例年通り、一人100ドル以上お願いします。今のレートですと僅か8000円です。1例会200円です。私が入会した当時はプラザ合意前で、1ドル250円くらいでした。8000円は当時のレートで行くと3分の1以下です。数日前の朝日新聞に記事が載っていました。アフリカの最貧国のGDPは375ドルです。あなたの100ドルでその国の子の100日分の食料になるのです。
皆様のポケットでの100ドルの軽さ、アフリカでの100ドルの価値をお考え頂き、できるだけ多額のご寄付を宜しくお願いします。
米山の寄付もよろしくお願いします。米山は、日本最大の民間の
奨学財団です。年間800人の学生に14億円の奨学金を付与しています。14億円を9万人で割りますと1万5555円になります。もちろん寄付ですから、随意なのですが、私は、この奨学金に、青雲の志を抱いて、雲より高い青い空を目指して、来日する学生を援助することに、何かロマンを感じるのです。800人の奨学生に100人の友達がおれば8万人に、されにその友達に100人の友達がおれば800万人にロータリーの善意が伝わります。是非ご協力下さい。
地区大会は、来年の3月2日3日です。昨年に負けないように素晴らしい大会にしたいと考えていますご参加をお願します。
それから、来年度国際大会は、リスボンです。地の果てのような気がしますが、会長が日本人ですので、是非多数のご参加をお願いします。
とにかく、今年は、勇気を出して、みんないっしょに、そして楽しく、大きな夢を持って、地区を運営したいと考えています。
よろしくご協力お願い致します。