幹事報告

☆大谷　秀明　幹事

１神戸第２Ｇ　ＩＭのご案内が届いております。

　日時：2017年2月5日（日）15：00～
　場所：神戸ポートピアホテル南館１Ｆ大輪田の間

２インターアクトクラブ認証伝達式のお知らせをレターボックスに入れていますのでお持ち帰りください。

　日時：2016年12月3日（土）14：00～
　場所：神戸学院大付属高校
　多くの会員様の参加をお願いします。

卓話

「　これからの時代を生き抜く力とは...　中高の現場から　」

スピーカー　啓明学院中学高等学校　校長　安福　朗　氏

当番　佐々木　仁朗　会員
ただいまご紹介に預かりました安福と申します。先程ご紹介してくださった佐々木君とは関西学院中学部入学以来の１０年来の友人でございます。真面目な佐々木君とは違って、学生時代には「無茶」を散々してきた私ですが、教師になって４０年、現在は一つの学校の教学の責任を担う立場にあるものとして、セカンダリーといわれる中学校高等学校の現場から「これからの子どもたちに必要な力とは何か」について思うところをお話しさせていただきます。
なお、会報に載せて頂くにあたり、当日配布させて頂きました簡単なレジュメの項目に
したがって、お話しさせて頂いたことを箇条書きした形でまとめさせて頂いたことを
ご了解ください。

１.『あてにされる人間』⇒「リーダーシップ」と「メンバーシップ」

◇子どもたちには、「将来、人からあてにされる人間」になってほしいと思っている。
◇「あてにされる」には、その人の抱えている問題を解決できる実力を待っている
事が必要だが、実力がある事がわかっていても「あてにされない」人もいる。
◇「あてにされる」ためには実力と共に「あの人なら」と信頼される美しい人間性を
合わせ持って事が必要だ。
◇「リーダーシップ」ばかりが強調されているが、仲間の一員として共に汗を流す
「メンバーシップ」の資質がなければ、「リーダー」にはなれないのではないか。

２.『多様性のなかで』⇒「みんな違ってみんなよい」と「みんな違ってたいへんだ」
　　
◇金子みすずさんの「みんな違ってみんなよい」は、はじめからあるわけではない。はじめは、やはり「みんな違ってたいへん」なのではないだろうか。「みんなたいへん」な状態から出発して、「みんなよい」というところまで、コミュニケーションを通じて粘り強く合意を形成していく。この「人間関係形成力」というものが何より必要な力だと思う。◇在宅して学べる時代であっても、同世代の生身の子どもが出会い、時として傷つく
ことがあっても、人間関係はごまかしのきかないことを学ぶ場が学校である。

３.『新しい学力観』　⇒　「問題解決能力」と「問題発見能力」

◇これまでの「与えられた問題に対し如何に正しく解答する力」に対して、「解答の無い問題に対してどこに問題があるのかを見つけ出す力」が強調されている。
◇確かに、その力は必要だし、探求型の学習を一層進めていかなければならないが、「与えられた問題を正しく解答出来ない」者が、「どこに問題があるのかを見つけ出す」ことが出来るのか。中学高校段階での徹底した鍛錬による学力は不可欠。

夏目漱石は「こころ」を書き上げている時期に、「教育とは模倣と独立である」という演題で講演しています。模倣とは真似をする事。真似をするには模範となる人がいる。「あの人のようになりたい」と思って必死に真似る。そのうちに、自分の個性が加わり自分の型が出来て、真似から独立する。独立した人がまた模範となって模倣されていく。
教育とは、このような人との出会いのなかにあると漱石は言うのです。世界の一流の教授の授業がネットで見れる時代ですが、ネットの教授を「恩師」と呼べるでしょうか。
「薫陶」という言葉が今や死後になりつつありますが、「薫陶」という言葉に含まれる具体的に説明出来ない「香り」こそが教育のあるべき姿だと思います。

その他の報告

☆テイチョミア小学校の子供たちと共に

☆台北南天ロータリークラブ訪問