会長報告

今月はロータリークラブに於いては親睦と並び重要な職業奉仕月間です。
職業奉仕の説明は非常に難しいです。私自身もどの様な事が職業奉仕なのか十分に説明できません。
只、私は「四つのテスト」と「ロータリーの行動規範」の２つが職業人としての職業奉仕に繋がるのではと思います。皆様は如何でしょうか。
四つのテストは、良く御存じの通り
１に「真実かどうか」
２に「みんなに公平か」
３に「好意と友情を深めるか」
４に「みんなのためになるか　どうか」
ロータリーの行動規範は、
１に「個人として、また事業において、高潔さと高い倫理基準をもって行動する。」
２に「「取引のすべてにおいて公正に務め、相手とその職業に対して尊重の念をもって接する。」
３に「自分の職業スキルを生かして、若い人びとを導き、特別なニーズを抱える人びとを助け、地域社会や世界中の人びとの生活の質を高める。」
４に「ロータリーや他のロータリアンの評判を落とすような言動は避ける。」
これらを頭に入れ職業人として行動すれば、必然的に職業奉仕に繋がるのではと思います。　

２００５年４月ロータリー創立１００周年祝賀議会に、故・深川パストガバナーが「職業倫理」について記念公演をされています。その中から抜粋して報告させて頂きます。
職業倫理を考えるときに忘れてならないのは、ロータリーが本質的に倫理運動で有る事。
ロータリアンは、職業人として職業社会に倫理を提唱し、実践する使命を持っていく必要があるが、最近の職業社会の現状を見ると、ロータリーの倫理運動が殆ど機能していないのかのように見受けられる。企業の不祥事が頻繁し、その結果、優良な企業にあっても一瞬にして信用を落とし消滅する事例がある。これは経営者や従業員の職業倫理の衰退が原因であると思われる。昨今はこのような事例を集約して、コンプライアンス、法令順守が提唱されていますが、法令を守るということは当たり前での事でで、人間として守るべき倫理の最低基準を示すものに過ぎない。ロータリーの提唱する職業倫理はこのようなレベルの低いもので無く、法令遵守よりも遥かにレベルの高い倫理基準を提唱するものである。
「ロータリーのロータリーたる所似は職業奉仕の実践にあり」と言われるように、ロータリーは、２０世紀初頭以来、職業奉仕の実践について、高潔な職業倫理を提唱しています。
具体的には、医師が診察する場合に、沢山の患者が来ているのを見て、自分の収入が増える、と考えるのは話になりません。そうで無く、自分が勉強してきた知識をもって地域医療の為に、どこまで潤すことが出来るか、と考える事により職業イコール奉仕という考え方になる。
診察と言う行為は同じですが、考え方が違うわけで、それが結局、職業が栄えさせる事になるとロータリーは説くのです。今一度、職業奉仕について考えてみましょう。