会長報告

　今日はロータリークラブの徽章，ロゴマークのお話をします。
　ロータリークラブのマークは，歯車のような形をしていますが，いつ，誰がつくったのでしょう。また，あのマークにはどんな意味があるのでしょう。
　ロータリークラブは，１９０５年にシカゴの弁護士のポールハリスを中心に設立されました。この年に，シカゴロータリークラブの会員の彫刻家，モンタギューＭ．ベアさんが１３本の軸のある馬車の車輪をデザインしたクラブのマークを作りました。回転する車輪は，例会が各会員の事務所を順に回るという活動にぴったりだと言うことで採用されました。
その後，躍動感がないという意見があったので，モンタギューＭ．ベアさんは車輪の両側に雲を書き入れました。多分アポロンの馬車をイメージしたのだと思います。アポロンは太陽神で，天空の雲の上を馬車で走りますね。
これに対して，これは雲ではなくほこりのようだとか，車輪の両側にほこりが出るのは物理法則に反するという意見が出ました。いろんなことを言う人がいますね。　そこで，モンタギューＭ．ベアさんは雲のうえに｢ロータリークラブ｣と書いたバナーをかぶせました。
その後，１９１２年に，馬車の車輪ではロータリーの精神を表さないと言うことで歯車になりました。この意味がよくわかりませんが，馬車の車輪は時代遅れで，歯車が現代的だったのでしょうか。このとき，歯車の軸と，周りの歯の数は特に決まっておらず，ロータリークラブごとに別々の数のマークを使っていました。
その後，１９２０年に，歯車は，軸が６本で，歯が２４個でないと回転しないと専門家の指摘があり，実際の歯車に合わせて，軸が６本歯が２４個になりました。この６本の軸の数も２４個の歯の数も，公式には特別な意味はありません。
その後，１９２４年に，中心に楔穴（くさびあな）なく，これがないと空回りするというので楔穴が付けられました。これが現在のロータリーのロゴマークの形になったわけです。
歯車の軸が６本で，歯が２４個であるということに，公式には特に意味はなく，実際の歯車に合わせただけだというのがおもしろいですね。但し，折角，軸が６本で，歯が２４あるので，何か意味を持たせようとして，６本の軸は６つの大陸を表し，２４の歯は，２４時間を表し，世界のロータリーが連携することを意味するという考えもあります。皆さんも，この６本の軸と２４の歯について何か意味を考えてみるとおもしろいのではないかと思います。以上です。