「　還暦過ぎて思う事　」

当番　　野田　　浩二　会員

皆様こんばんは
今日の卓話は、還暦過ぎて思うことと言う題目でお話したいと思います。
ご存じのように神戸中クラブでは、還暦を過ぎられた方が約半数と他のクラブと比較してもかなり平均年齢が若い方です。
3年程前まで毎年還暦を迎えられた方のお話が聞けたのですがしばらく無い状態が続いてます。私が還暦になった時に話そうと思ったことを今話させて頂きます。
まず還暦とは、61年目に干支が生まれた年に戻るので赤ちゃんに還るという意味と、赤は魔よけの色ということから、赤いちゃんちゃんこや赤い頭巾・赤い座布団などを贈って、お祝いをしたものだそうです。私の場合は、赤いゴルフ帽子に赤いセーター、赤い靴下を家族からお祝いに頂きました。それと一緒にゴルフされた方はご存じかと思いますが、赤いゴルフシューズと赤の入ったシャフトのクラブ一式を自分で自分にお祝いしました。さすがに赤のズボンは買いませんでした。この格好でゴルフしたらとんがらしみたいで格好良くないと思いましたので・・
少し、干支（えと）（十干十二支）について勉強します。
　「干支」は、普通「えと」と読みますが、音（おん）で読めば「かんし」となります。「えと」の「え」は兄（え）、「と」は弟（おと）のことです。
　「干支（えと）」とは、十干十二支（じっかん・じゅうにし）のことで、全部で60あります。
　十干とは、音（おん）で読んでみると、こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き　のことで甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸のこと
十二支とは、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥のことです。
　音（おん）で読んでみると、次のようになります。
　　し・ちゅう・いん・ぼう・しん・し・ご・び・しん・ゆう・じゅつ・がい
十二支の訓での読み方は、ね・うし・とら・う・たつ・み・うま・ひつじ・さる・とり・いぬ・いと読んでいます。
　　ただし、「亥」は、日本では訓で「い・いのしし」と読んで「いのしし年（どし）・い年（どし）」といいますが、中国では「亥」は「ぶた」のことで、
　中国をはじめ韓国や香港などでは「ぶた年（どし）」となるそうです。
　　中国ではぶたは金運の象徴で、ぶた年生まれの人は金運に恵まれるとされるそうです。
　　なぜ日本だけが「ぶた年（どし）」でなく「いのしし年（どし）」なのかというと、干支（えと）が入って来た当時、日本ではぶたを飼っていなかったから
　で、そこで、ぶたの先祖の「いのしし」を「亥」にあてたのだそうです。
　　日本では弥生時代に北九州を中心にぶたを飼ったことがあるそうですが、ぶたを飼うより野生のいのししを狩ったほうが手っ取り早いのですぐにすたれたそうです。やがて仏教の伝来によって肉食が嫌われ、沖縄以外ではぶたは飼われず、慶長年間（1596～1615）に長崎にぶたが伝わって、これが日本での養豚の始まりとなったそうです。ただ、産業としての養豚が盛んになったのは明治以後のことだそうです。　
さて勉強はここまでで、還暦になって思ったことですがとにかく親に感謝です。６０歳まで大きな病気もせずに生きてこられる丈夫な体に生んでくれた事が一番です。
それから１０代２０代の時を振り返って何に燃えていたかのを考えたとき、高校・大学の時は学生運動が盛んで全学連の結成から安保騒動、成田闘争、東大闘争と拡大し学校封鎖があり大学の進学はレポート提出のみで学校へ行かずよく旅行をしました。沖縄返還の時と同じ時期だったので初めて行ったときは右側通行次の年には、通常の左側通行に変わったのを体験もしました。全くのノンポリ学生でした。今６０になって体が自由に動く今、出来ることを精一杯しようと思い、同い年の友人を誘い年に２回以上は海外にゴルフ合宿に行こうと決めチェンマイ・バンコク・パタヤと最近では山中会員にお世話頂きホーチミンへ３泊４でゴルフ３ラウンドをこなし体力の限界に挑戦してきました。
還暦過ぎれば新しい何かをするそれも家族の為ではなく自分の為に、子供も就職しもう十分家族の為にやってきた６０年だからです。
夢は長旅です。世界一周とまでは言いませんがゆったりと船旅をするのが夢です。船に乗ればもう下界とはおさらばです。急用があろうが仕事が入ろうが対処できないのだからそこはわりきって、１ヶ月後日本に帰ったら話をしましょうというだけで、まっ携帯電話も繋がらないし気楽なものです。
その船旅のパーティーで必要なのが社交ダンスです。映画を見てたら良く出てくるあのシーンです。格好良く踊れたら素晴らしいですよね。その為に社交ダンスのレッスンに毎週通っています。それとずっと前に習っていて何十年も弾いてないピアノも最近練習も始めました。もう少し上手く弾けるようになりましたら皆様にご披露したいと思います。
最後に健康を保つにはどうしたらいいかと考えた時。妻は毎日ジムに通いランニング・スイミングと体脂肪が殆どないぐらい鍛えています。僕は、運動はゴルフぐらいで皮下脂肪がつきお腹もでてくるしどうしたら改善するか考えていたときに、３年前に神戸マラソンを完走したのをきっかけにホノルルマラソンに出ようと言ってきましたので良いよと気軽に答えました。その時は自分も走るとは思ってもいなかったからです。１０キロウオークなら出来るなと思っていたからです。ところが一緒に手を繋いでゴールするのが夢やと言われジーンときました。それで根性を出し練習を始めましたが、１キロ走っただけで汗だくでふらふらです。走り続けるとだんだん慣れてきて５キロ位は何とか心臓に負担なく走れるようになってきたら、左膝が痛くなって１１月半ばから練習もおろそかになってきました。それでもごまかしながらトレーニングを続けました。１２月４日にハワイに着きのんびりとプールサイドでくつろいでいたら８日のスタート日には膝の痛みもなくなり体調も良く朝の４時に花火の音で初めてのフルマラソンのスタートです。快調に走り続けましたが２０キロ時点で太股がつってきて立ち止まりもう走られへん止めようと妻に言ったらすぐにボランティアから氷をもらってきてタオルにまいてアイシングをしてくれました。暫く休んで気持ちを奮い立たせ冷やしながら走ったり歩いたりで３０キロ辺りでは立ち止まっている人がずいぶん多く見られぶっ倒れて救急車に運ばれる人もいました。何とかゴール間近にたどり着き格好良くゴールしようと手を繋ぎ５０メートル手前から余裕の顔で完走です。写真もバッチリ撮って頂き幸せと感動がこみ上げてきました。
結果ですが参加総数３０，５６８人（日本人１３，５８５人）中１６，９５０番で７時間２４分でした。立派な成績にはほど遠いですが、初めてのフルマラソンで完走し何事もあきらめずに周りの人に感謝するという素晴らしいものをこのホノルルマラソンから頂きました。
体力がある限り毎年ホノルルマラソンに夫婦で参加しようと思います。
最後に自分に対してはっきり言えることですが、還暦過ぎてもやろうと思えば必ず出来ると言うことです。
ご静聴ありがとうございました。