「　神戸市の空家対策計画　」

当　　番　　山本　裕一郎　会員

●「空家等」とは...

「建築物又はこれに附属する工作物であって、居住その他の使用がなされていないことが常態であるもの及びその敷地(立木その他の土地に定着するものを含む)をいう。 ただし、国又は地方公共団体が所有し、又は管理するものを除く。」(特措法第2条第1項より)

・「建築物」とは建築基準法第2条第1項の建築 物と同義であり、土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの、これに附属する門若しくは塀などをいい、建築設備を含むものが該当します。

・「居住その他の使用がなされていないこと」とは日常生活が営まれていない、営業が行われていないなど現に意図をもって使い用いていないことを、「常態である」とは 概ね年間を通じて使用実績がない状態であることをいいます。
（空家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針より)

● 「特定空家等」とは...

空家等のうち、以下の状態にあると認められるものをいいます。

(イ)そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
(ロ) 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
(ハ) 適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
(二)周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態
(特措法第2条第2項より)

計画の趣旨と基本的な考え方

空家は、人口減少・高齢化・核家族化などにより前億滴に増加しています。今後も空家の増加傾向は続くと思われることから、建物の倒壊などによる保安上の危険性に加え、防災・防犯、公衆衛生、景観などへの影響など、問題がより深刻化・多極化し、市民生活への悪影響が益々顕在化すると見込まれます。神戸市内の老朽化した空家の中には、戦後の人口文増加により、市街地が山麓部などに拡大した際に道路条件の悪い場所に建てられた後、老朽化たものや、阪神淡路大震災で被災しそのまま放置されだものなどが含まれています。一方、状態が健全であっても活用されていない空家も数多く存在しています。神戸市空家等対策計画は、このような空窓等のさまざまな課題に対する神戸市の基本姿勢を示し、市民のみなさんに対して空家等対策の全体像を容易に把握できるようにするとともに、総合的・計画的な空家等対策の推達を目的としています。

●地域団体などによる跡地の管理・活用に係る既存制度

・「土地建物寄附受け制度」

「神戸市建築物の安全性の確保等に関する条列 (以下、「健築安全条例 」という。)」 に規定される老朽危険家屋の所有者が、勧告に従って自ら措置を行うことが困難か つ理由が正当と認められる撮合、市に土地建物の寄附申し出ができる制度です。対象となる建築物は木造又は軽量鉄骨造で、土地の維持管理に係る地域団体や地域住民などの同意を得られていることなどが条件です。

・「まちなか防災空地整備事業」

防淡性や住環境に様々な課題を抱える密集市街地において、火事や地震などの災害時に地域の防災活動の場となる　『まちなか防災空地』を整備する事業です。

まちなか防災空地：密集市街地(対象エリア指定)のおいて、火災などの延焼を防止するスペースを確保することを目的に、災害時は一時避難場として、平常時は広場・ポケットパークなどコミュニケーションの場として、まちづくり協議会などが活用する木造住宅を解体した後の空地です。

●空家等対策に関連する他の現行法令

・著しく保安上危険な建築物に対しては「建築安全条例」や「建築基準法」
・危険な擁壁に対しては「宅地造成等規制法」
・立木などが道路に倒壊した場合に道路交通の支障を排除する観点からは 「道路法」
・火災予防の観点からは「神戸市火災予防条」や「消防法」
・空地の所有者等の管理義務については「神戸市廃棄の適正管理、再利用及び環境美化に
関する条例

・育害鳥獣は関しては「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」

なお、建築基準法、宅地造成等規制法、道路法、消防法については、命令及び行政代執行の規定があります。

☆親睦活動委員会　　橋本　猛央　委員長

本日が４／２観桜会の最終受付です！
帰るまでに私まで出欠よろしくお願いします。