「　和（わ）　　」
　　　税理士　笹倉　宣也　氏（神戸西ＲＣ）
　　　当　番　岡田　利夫　会員

和食、和式、和風、和服、和歌、和紙　　　　
平和、調和、和平、和議、和気、和解、不和、緩和　

聖徳太子　１７条憲法（６０４年）
第１条　　和を以て貴しと為し、忤ふこと無きを宗と為す
第２条　　篤く三宝を敬へ、三宝とは佛と法と僧となり
第３条　　詔を承けては必ず謹め
　
　　和　　（調和、平和）
　　↓
　　乱れる　→　争い　→　殺し合い
　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　悲惨な死
　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　怨霊になる
　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　祟る
　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　疫病、天災、地変
―日本三大怨霊―
１． 崇徳天皇
２． 菅原　道真
３． 平　将門
SP.　大国主命（第５代　出雲王朝の王）


天皇　号 現世での状況 死の状況
36 孝徳 皇太子（中大兄皇子）に妻を奪われ旧都に置き去りにされる。 家臣に放置され旧都で孤独死
48 称徳 弓削道鏡を天皇にしようとしたが急死。 病死・暗殺
55 文徳 最愛の第一皇子を皇太子にできず死亡。
無理やり譲位させられる。 発病後、４日で急死
75 崇徳 政権奪回のため、保元の乱を起こすが敗北し、
讃岐へ流罪。 天皇家を没落させると呪いをかけて憤死
81 安徳 平家系の幼帝、８歳で源氏に敗北し、一族全員滅亡。 海中へ投身自殺
84 順徳 武家政権打倒するため、父と共に挙兵、敗北し、
佐渡へ流罪。　 流罪地で憤死
　「徳」のつく天皇

「神」のつく天皇
初代　　神武（ＢＣ660年）　　日向で生まれ、九州の筑紫に住んで、
　　　　　　　　　　　　　 　宇佐から畿内へ。
10代　　崇神（ＢＣ97年） 　 実在の人物
15代　　応神（270年） 九州で生まれ成人となった時、畿内へ
進出。大和朝廷を開く。
神攻皇后　　　　　　（14代仲哀天皇）

聖徳太子以前の日本
　　２～３世紀　　　　九州地域の小国時代
　　　　　　　　　　　　本州含めて100カ国余り
　　　　　　　　　　　　（集落が統合を繰り返し小さな国の集団）
　　２～３世紀　　　　戦乱の時代　　（倭国大乱）
　　　　　　・稲作により人口が増加とともに、土地・水の争い
　　　　　　・九州は、朝鮮からみて食料の調達先、並びに亡命先
　　　　　　・邪馬台国連合（約３０カ国）ＶＳ　狗奴国連合　
　　　　　　　両連合ともに魏、呉にそれぞれ援軍を要請
　　　　　　―　呉が南九州に派兵、邪馬台国と対立　―

　　※４世紀　　　　　記録なし

　　　５世紀　　　　　大和朝廷成立

　　　６世紀　　　　　聖徳太子　　　大化の改新

魏志倭人伝

　　　中国の三国志時代の魏国の東夷伝に書かれている書物。
　　　280年～290年間に書かれた。

『２３９年、倭の女王は、大夫のなしめ（難升米）をつかわした。
男生口四人、女性口六人、斑布二匹二丈を泰じた。
　その年の１２月「親魏倭王卑弥呼」となし、金印紫綬をさづける。
２４７年　帯方郡（朝鮮）の太守が以下のことを報告した。
　　　　　　　　倭の女王卑弥呼と、狗奴国の男王卑弥弓呼が、まえまえから不和で
あって、互いに攻撃しあっている。
　　　　　　　　張政らをつかわし、檄をつくって攻めあうことのないよう告諭した。

　　　　　　　　〇卑弥呼はすでに死んだ。狗葬者の奴婢は百余人であった。　　　　　
　　　　　　　　　あらためて男王をたてたが国中は不服であった。こもごも
誅殺した。当時千余人を殺しあった。

〇倭人たちは、卑弥呼の宗女のトヨ（台与・豊）なるもの年
十三をたてて王とした。国中はついに定まった。』

・九州王朝　
　　　　　　　　　　 　　 　神武東征？
・大和王朝　

・出雲王朝

・吉備王朝

―ヒミコ（日巫子）・・・卑弥呼―　（個人ではなく一般名称か）

２４８年　　死亡
２４７年　３月２４日　　日本で皆既日食発生
２４８年　９月　５日　　　　　〃

狗奴国との戦いが苦戦し、太陽が消えるという不吉なことを予言できなかったため殺されたか。





魏志倭人伝　　　　　　　　 日本書紀　 事実　　　　　　　　　　　　
倭国大乱
女王　卑弥呼
鬼道に仕え、よく衆を惑わす 天照大神 日座子
男子の弟が政務 ツクヨミ 有力豪族か？
戦争
以て卑弥呼死す 天の岩戸 皆既日食　247年3月、248年9月
248年死亡（殺害？）
卑弥呼の宗女〇与十三才なるを立て王とした
トヨ→台与→豊 （内宮）
　　天照大神
（外宮）
　　豊受大神

宋書　倭国伝―　　　　　　　　１００巻　　　　４８７年

倭の五王
　　讃・珍・済・興・武
　　興→安康天皇　　　武→雄略天皇

倭王武の上表文
『私の国は、中国から遠い田舎にあって、私の祖先は自ら甲冑を着て山を越え、川を渡り、各地で戦って、休む暇もありませんでした。東は蝦夷を55ヵ国、西は熊襲を66ヵ国、さらに海を渡って朝鮮半島95ヵ国平定しました。よって、どうか私に立派な称号を下さい。』

宋より「安東大将軍倭国王」の称号を与えられる

　　　　　　　　　　大和政権の統一過程

国譲り神話
日本書紀　　　出雲王朝　→　大和国　→　出雲大社建立
　　　　　　　　　　　国譲り　　　その代わり神殿を
　　　　　　　　　　　　　　　　　　立ててほしい

事実？　　　　Ａ王朝　→　出雲王朝　→　最大の祟り恐れる
　　　　　　　　　攻撃、征服　　　　　　　→出雲大社建立
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（神として）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西日本統一

平安時代の口遊（くちずさみ）
　　　雲太　　　　　　　　和二　　　　　　　　　　京三
　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　｜
　　出雲太郎　　　　　　大和二郎　　　　　　　　京都三郎
　　　　｜　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　｜
　　出雲大社　　　　　　 東大寺　　　　　　　　京都大極殿
　　　　　　　　　（日本三大巨大建築）

当時の人間の中心的原理は、話し合い　「協調、共栄共存」

倭においては、会議の末に王を擁立　（魏志倭人伝）
　　　　　　　　　↓
ワは人間の集まりだけでなく、概念も含む一番近いイメージの漢字
　　　　「和」
　　　　　　　　　↓
「和」という　集落―村―小国　　が争いの末
　　　拡大し、大国になっていく。

目・耳　からの情報でないと、文字にしない。ワという発音は必ずあった。
古代の集落の呼び名は「ワ」（発音）
中国人がそれを聞いて漢字に当てはめる　　　　「倭」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（蔑んだ文字）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
漢字が理解できるようになると　　　　　　　　「環」 (カン)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
本来の意味に近い漢字を探す　　　　　　　　　「輪」（リン）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「和」 (ワ)

統一されると大きな和　→　大和

各地の豪族集合体から、中央集権的、国家体制へ

当時の世界情勢
　地上世界を支配する天帝としての中華皇帝が支配。その他の国は、その徳を慕って朝貢し中国皇帝からその地域の支配を認証してもらう（東アジアの秩序）。
　　　　　　　∥
冊封体制

これに対して日本は、海を隔てていることもあり、中華体制ではない、自らの統治の権威と、権力を有することとし、地上世界ではなく、天から降臨した、太陽神のアマテラスの子孫が、統治する国というアイデンティティを、日本書紀＝古事記は
表明している？

ワは集団のこと以外に、協調―共栄共存―よく話し合い、　お互い助け合って生きる・・・という概念を含む
　　　　　　　↓
　　　　　　　和

☆松本　考史　親睦活動委員
今月お誕生日を迎えられる会員
　中橋　康行　会員（１２月　９日）

今月ご結婚記念日を迎えられる会員
　高橋玲比古　会員（１２月　２日）
　寄神　正文　会員（１２月１９日）
　岩﨑　重暁　会員（１２月１５日）

米山奨学生　劉　永恩さんに奨学金を贈呈します。