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4つのテスト

THE 4-WAY TEST

Of the things we think, say or do

  • 1) Is it the TRUTH?
  • 2) Is it FAIR to all concerned?
  • 3) Will it build GOODWILL and BETTER FRIENDSHIPS?
  • 4) Will it be BENEFICIAL to all concerned?

 四つのテストは世界各国の言葉で翻訳され、広く活用されていますが、その位置付けに関しては、 「いかなる意味においても規則として取り扱われてはならない」と規定されており、人間関係における高度の道徳的水準の向上を図り、 それを維持するために、書簡箋や印刷物に使用する事が奨励されているものの、販売や利益を増すための広告と結びつけることは禁じられています。

日本語の訳文については、原文の精神が適切に表現されていないとする指摘もあり、幾つかの翻訳が試みられています。

真実かどうか・・・

 「嘘偽りがないかどうか」という意味です。商取引において、商品の品質、納期、契約条件などに嘘偽りがないかどうかは、非常に大切な基準です。 真実というのは、「80%の真実」という言葉が示すように、人間の心を通じたアナログ的な判定であるのに対して、事実とはその事実があったのか、無かったのかの二者択一を迫るデジタル的判定ですから、ここでは「事実」という言葉を用いるべきかもしれませんがは、人間の「精神」こそ最も尊重すべきであるという立場から「真実かどうか」という解釈を採用いたしております。

みんなに公平か・・・

 fair と all concerned という言葉の翻訳に問題があるかもしれません。 fair は公平ではなく、公正と訳すべきでしょう。公平とは平等分配を意味するので、例え贈収賄で得たunfair 不正なお金でも平等に分ければ、それでよいことになります。 all concerned は all だけが訳されており、肝心の concerned が省略されています。四つのテストは「商取引」の基準として定めた文章ですから、この concerned(関わりのある人、関係する人)は「取引先」のことを意味することは明白です。従ってこのフレーズは「すべての取引先に対して公正かどうか」ということを意味すると考えています。

好意と友情を深めるか・・・

 good will は単なる好意とか善意を表す言葉でなく、商売上の信用とか評判を表すと共に、店ののれんや取引先を表します。すなわち、その商取引が店の信用を高めると同時に、よりよい人間関係を築き上げて、取引先を増やすかどうかを問うものです。

みんなのためになるかどうか

Benefit は「儲け」そのものを表す言葉です。商取引において適正な利潤を追求することは当然なことであり、決して恥ずべきことではありません。ただし、売り手だけが儲かった、また買い手だけが儲かったのでは公正な取引とは言えません。その商取引によって、すべての取引先が適正な利潤を得るかどうかが問題なのです。

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